2006、11月15日

 民主と人権 30号


30−1
 NHKは解同の言い分を公共の電波で代弁するな
       抗議と申し入れ

民権連は十一月一日、NHK大阪放送局に対して「クローズアップ現代での報道が解同の言い分を公共の電波で代弁する偏向番組である」と強く抗議し、懇談の場を持つよう申し入れました。申し入れの文書は左記の通りです。
 NHK大阪放送局長様
 NHK 「クローズアップ現代」の「揺れる同和行政〜大阪市見直しの波紋〜」について
 ー部落問題解決の方向性を明確にした公正で道理ある報道を求めるー
 二〇〇六年十一月一日
 民主主義と人権を守る
府民連合委員長 東 延

 十月二十一日に開いた民主主義と人権を守る府民連合(民権連)執行委員会の冒頭、貴放送局報道の「クローズアップ現代『揺れる同和行政〜大阪市見直しの波紋〜』」を拝見し各々感想を述べあうとともに番組内容について検討しました。当番組についてはすでに全国人権連よりNHK会長へ抗議文が提出されており、また兵庫人権連からも大阪放送局長に「抗議と意見」が出されています。これらを踏まえて、大阪府連としての抗議を行うとともに、改めて懇談の場を持つように申し入れるものです。貴放送局の誠意ある対応をお願いいたします。

 当番組は、部落問題解決の今日の到達点を正確に報道することなく、部落解放同盟の言い分を公共の電波で代弁する偏向番組である。強く抗議するものです。
 まず第一に、大阪市の乱脈同和が継続されてきた理由を、横領事件で逮捕された小西個人の責任に転嫁し、主体性と責任を放棄した大阪市の責任を免罪していることです。小西問題や旧芦原病院問題など今回の事件は、解同一部幹部だけの力で起きたものではなく、解同府連・支部が、大阪市に同和対策事業の独占管理を狙う「窓口一本化」のシステム(市同促・地区協方式=人権協会方式)を認めさせ、実行させてきたことに根源があります。この大阪市と解同によって作られた利権構造に迫る報道でなけ
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30−2
れば真相の解明には繋がりません。

 第二に、青少年会館についても、解同の言い分をそのまま報道していることです。
 例えば、青少年会館の役割について、「差別解消に大きく役立ってきた」「地域の人々の絆を深めていく大切な施設」として報道していますが、青少年会館は、長年にわたって解同が独占管理し、同じ地域住民であっても解同に批判的な住民は利用できなかった、もちろん市民も自由に利用できなかった事実は解明していません。また会館の中では、地域の青少年に対して徹底して解同理論が教え込まれ(例えば狭山学習など)、解同の運動の担い手を育て、解同の運動を学校現場に持ち込み、学校教育を歪める拠点としての役割を果たしてきた事実も報道されていません。青少年会館の果たしてきた役割を正確に報道すべきです。もちろん隣接する三つの地域にそれぞれ青少年会館が建設されたのは解同利権そのものであり、見直しは当然です。解同擁護の報道では真実が解明でません。

 第三に、番組では、青少年会館を「被差別部落」に設けられた施設として、その地名まであげて報道していますが、これはNHKによる「部落あばき」ではありませんか。NHKが特定の地域を「被差別部落」として報道することは差別行為そのものであり、厳しく抗議するものです。この点での釈明を求めます。

 第四に、番組では、なぜ、解同利権の問題について一貫して追及してきた民権連(旧全解連)や議会関係者、弁護士などの意見を取り上げず、解同の委員長のみを登場させ言い訳・弁明をさせたのか。いつまで解同擁護の報道姿勢をとり続けるのか。エセ人権団体としての解同の本質を解明し、公共性に乗っ取った公正・中立の報道を求めるものです。

 知事に要求書を手渡す

 今、飛鳥の小西、八尾の丸尾と相次いで地域人権協会会長(解同幹部)が逮捕されるなど、府がすすめてきた府同促方式に代わる人権協会方式の歪みが吹き出しており、同和問題解決の障害要因となっています。
 私たち民権連は、全解連時代から、一日も早く同和行政を終結させること、不公正・乱脈な同和行政の根源になっている人権協会との関係を断ち切るよう求めてきました。まさに私たちの主張の正しさが改めて明らかになったのです。 これまで民権連は同和問題の解決のため、特別法失効まえから人権室や副知事とも話し合いを重ねてきました。その場で、同和行政が必要と言うならどんな状態になれば同和行政をなくすのか、部落問題の解決とはどんな状態を示すのか、府としての考えを明らかにするように求めてきましたが、人権室からも副知事からも未だに回答がありません。
 一方で、知事は解同との交渉の席で「差別がある限り同和行政を続ける」、「地域の実情を聞くことは大切」と言明し、解同との交渉には出席しています。
 知事はこれらの問題についてどう考えておられるのか。また、部落問題が解決した状態(差別がなくなる状態)とはどういう状態なのか、同和行政をいつ終結されるのか、知事の考えをお聞きしたく話し合いの場を求めるものです。
 誠意ある対応と回答をお願いします。
   記
1、同和行政終結のため知事との話し合いを求めます。
2、府人権協会に派遣している職員を引き上げること。そして「府人権協会」 「地域人権協会」との癒着を断ち切ること。
3、大阪府人権協会補助金をはじめとする、特別対策事業から一般施策へ移行した事業を廃止すること。

(民権連は知事との懇談を求めてこれまで数十回にわたって知事室への要請行動を行ってきましたが、不当にも拒否し続けてきました。ようやく今回、九月府議会委員会終了後、知事に直接要求書を手渡しましたが懇談の見通しはなお不明です。)

30−3
 関淳一大阪市長らの旧芦原病院への違法貸付背任容疑
  告発人・弁護士が大阪地検に厳正捜査を要請

 旧芦原病院への大阪市違法貸し付け・補助金問題で大阪府警が関淳一市長らを背任容疑で大阪地検に書類送検したことを受けて、告発人の姫野浄さんと藤永のぶよさんが代理人の石松竹雄弁護士、伊賀興一弁護士とともに九日、大阪地検を訪れ、厳正な捜査を要請しました。
 大阪市をよくする会の福井朗事務局長、服部信一郎常任幹事も同会が集約した地検への要請書二百七団体分を提出しました。
 姫野さんは、浪速医療生協に対して市税で建設費五十億円を投入しながら建物の登記もされていないこと、「医生協を財団法人化して市として責任をもてるようにする」との議会答弁を市が反故(ほご)にしてきていること、購入した事実のない医療機材で助成金を受けている、などの問題を指摘しました。
 福井事務局長は、行政がふだんは公平性を口にしながら、一民間医療機関に三百二十億円を投入し、かつては医療法に違反してまで窓口負担ゼロまで行っていながら、一方で同じ健康福祉局で、低所得者で国民健康保険料を負担できない人から保険証を取り上げ(市内で八千世帯)、窓口全額負担を強いている矛盾を指摘しました。
 議会での議事録とその要旨を検事に手渡し、「三十五年間市議会で一貫して不公正な同和行政を追及してきた姫野さんの話をぜひ聞いてほしい」と強く求めました。

 人権金融公社 貸付金償還計画見直し
  知事、二〇〇年ローン見直しを表明

 財団法人「府地域支援人権金融公社」(旧大阪府同和金融公社)に府と大阪市が無利子で貸し付けた約七〇億円の返済問題について府は十月十九日、「財団の資金を運用させて三〇年で完済させる」とした〇二年度の償還計画を見直すこ方針を明らかにした。
 太田知事が、同日の府議会商工労働委員会で「運用利息を原資とする償還は、十分に安定した方法とは言えない。議会や府民に説明責任が果たせるよう公社と協議を行う」と表明しました。
 (十月二十日付、朝日新聞より)
 これは、十月六日、日本共産党の堀田文一府議が府議会本会議質問で、公社の返済実績では完済に二百年以上もかかる計画で府と公社が合意していたことを暴露し、「超特別待遇だ。こんなことは許されない。特別扱いはすべて廃止するように」との追及を受けたものです。

 「同和」優遇をただせ
    黒田まさ子府議、養護教諭配置で質問

 九日、府議会決算委員会で日本共産党の黒田まさ子府議は、養護教諭の学校への配置が旧同和校に偏重していることを指摘し、公正な配置を求めました。
 国の制度では「心身の健康へ適切な対応を行う学校」加配がありますが、大阪府への配分は十五人。この制度での加配申請が府下の百十八の小・中学校からだされています。しかし配分されている小学校八校中五校までが旧同和校、中学校七校中二校が旧同和校で、学校の規模はいずれも小規模校です。
 加配されなかった学校には小学校で七百一人以上の規模の学校が二十四校もあります。
 府の担当者は「養護教諭の役割の重要性は理解している。国に要望する」とこたえました。

30−4
 11月10日 朝日新聞より


 具体的事実に回答不能
  市対連が乱脈行政終結求め交渉

 十月三十一日、民権連大阪市協が加盟する大阪市対策連絡会議(市対連)は二〇〇七年度予算要望書(項目十四、一般施策の名をかりた「同和行政」は速やかにやめること)にもとづく市交渉を中央区民センターでおこないました。
 交渉は大阪市の文書回答に対して質問する形式でおこない、「行政として透明性・公平性の確保はこれまでなかったのか」、「特別措置が終了したのになぜ見直しが出来なかったのか」、「市長が解同と懇談したが、ガイドラインから見てどうなのか。市長が守らなくていいのか」、「市人権協会が市の方針に反して署名を集めている。職員(人権文化センター館長や区長)が人権協会役員としてかかわっているが問題ないのか」と具体的に質問、市は文書回答を読むだけで回答不能となりました。

 学力等実態把握差止請求事件
 第三回公判開かれる

 十月十八日午後二時から、大阪地裁八○八号法廷において第三回公判が開かれました。
 原告第三準備書面陳述、被告第二回準備書面陳述に引き続いて、裁判長の釈明がおこなわれました。
 原告に対しては「被告は、平成十四年三月三十一日以降も行政裁量で、同和実態把握ができるという主張のようであるが、原告としては、平成十四年三月三十一日の地対財特法の失効の立法趣旨・議論を主張し、行政裁量でできるか否か論じてほしい。」被告に対しては、「平成十二年度の同和実態把握の結果とその施策を提出するつもりはないのか?」検討してほしい。
 次回弁論期日は十二月十三日午前十一時開廷。

30−5
 西成で同和終結めざすシンポジウム
  行政・議会・マスコミが解同に屈服

 “もう黙ってられへん”芦原病院問題など、いまこそ全容解明と市政トップの責任を問うとき、市民の力で解同いいなりにストップをー十月二十七日、日本共産党西成区委員会主催の「同和行政の終結をすすめるシンポジウム」が西成区民センターで開かれ、九十名をこえる参加で関心の高さを示しました。
 パネラーには、中山直和市労組副委員長、前府議のがもう健さん、民権連東延委員長、日本共産党市議団の関根信次副団長の四名が、それぞれの立場から、大阪市の乱脈な同和行政は三つの屈服が原因、一つは「行政が解同に屈服」、二つは「議会が解同に屈服」、三つは「マスコミが解同に屈服」、これが三十数年間続いてきたという所に根源があると語りました。
 そして、真の是正に向けた展望は、三十数年間体を張って頑張ってきた民権連、市職員、教職員、日本共産党などが訴えてきた主張こそ大阪市政見直しの方針にならなければならないとのべました。

 乱脈同和の根源=人権協会方式に触れず(大阪市政だより)
   解同との癒着を断ち切れ!


30−6
  「八事業、廃止を含めた見直しが必要」
同和関係団体事業委託 ー八尾市「検討委員の会」中間報告  

 NPO法人「八尾市人権安中地域協議会」理事長による恐喝・強要事件に絡み、市が同和関係団体に委託した事業の見直しを協議する「同和関係団体等との委託事業等検討委員の会」(委員長=南川諦弘・大阪学院大学法科大学院教授)は十月二十四日、八事業について必要性に疑問があるなどとして「廃止を含めた見直しが必要」とする中間報告をまとめた。
 委員の会は第三者による協議機関として九月中旬に発足し、市が二〇〇六年度、同和関係団体に委託した四五事業を対象に調査。見直しが必要とした八事業のうち、八尾市人権安中地域協議会など二団体に委託した市営住宅集会所の管理清掃業務(〇六年度予算計七二二万四千円)は、ほかの市営住宅の集会所では入居者が自主的に管理清掃業務を行っていることが判明した。
 別の二団体に委託した市営駐車場の清掃・管理業務(計四四四万円)は、他の駐車場の業務と比べ、内容に差はあるものの、委託料の単価が四倍のものもあった。昨年度の利用者が三人しかいない就労支援の二事業など四事業(計一四八万円)については必要性が乏しいと指摘した。
 また、四五事業のうち四三事業が随意契約で委託されており、契約のあり方についても検証が必要とした。
 今後、同和関係団体に対する市の補助金や土地・建物の使用貸借などについて検証。同和関係団体そのものの実態や市との関係などの調査を進め、十一月末をめどに最終報告をまとめ、柴谷光謹市長に提出する。
 南川委員長は「最終報告までに、市の組織のあり方にまで踏み込んで検証を進めたい」としている。
 市は「特別法」が失効した二〇〇二年三月以後も同和事業を推進し、昨年度だけで、解同とその関連団体に七千万円以上の助成金・事業委託費を支出しています。解同と関連団体を「市と協力・連携する人権団体」と位置づけてきた柴谷光謹市長の責任が厳しく問われます。      (十月二十五日 読売新聞より)

 八尾市議会百条委設置
  自民・公明が否決 

 八尾市の発注の事業に関連して解同安中支部元相談役の丸尾勇容疑者が起こした恐喝・強要事件などの真相を解明する調査特別委員会(地方自治法にもとづく百条委員会)を設置するかどうかを決める臨時市議会が十月二十六日、開かれました。日本共産党、自民党市民クラブ、市民ネット21、新風の四会派十六人が百条委設置を共同提案しましたが、自民・改革、公明党の十六人が反対。賛否同数のため議長(林祥雄公明党市議)採決で否決されました。
 四会派を代表して百条委設置の提案説明をした自民党市民クラブの小枝洋二市議は、「行政をチェックする議会が行政側の調査の推移を見守るだけでは市民の理解など、とても得られない」と力説。賛成討論で日本共産党の越智妙子市議は、解同と市をめぐる数々の疑惑をあげ、「百条調査権を放棄することは、議会の自殺行為であり、徹底解明を求める市民を裏切ることになる」と表明しました。
 これに対し、反対討論にたった自民・改革の小林貢市議は、「まず各会派の代表者会議で議論を深めるべきだ。それでも事件の真相解明に限界があるとの判断に立ち至ったとき、(百条委設置の)権限を行使すべきだ」とのべました。
 日本共産党の永井貴美子市議団長は「引き続き全容解明と乱脈・不公正な同和行政の終結を求め全力をつくしたい」と語りました。

30−7
 差別を助長する同和偏重「府人権意識調査」
太田知事「今なお差別意識が残っている」と強弁
 十月二十日、府議会総務常任委員会で日本共産党の宮原威府議が、府が実施した「人権問題に関する府民意識調査」(人権意識調査)の問題で太田知事に質問しました。
 人権意識調査は府が五年ごとにおこなっているもので、昨年八月に実施した調査結果が今年三月に発表されました。
 宮原議員は、昨年九月府議会で太田知事が、「今後の人権教育、啓発施策等の効果的な取り組みの基礎資料として活用する」と答弁していたが、実際は調査の三三の「問い」のうち、問い一三から三三まで全部同和問題であるなど、「人権問題に関する調査と言いながら、同和問題に重点を置いたもの」とのべました。
 宮原議委員は同調査の「人権問題で関心のあるもの」で、「いじめや虐待など子どもの人権問題」(七二・〇%)が最高で、「高齢者」「障害者」「プライバシー」などが上位を占め、「同和問題」(二一・七%)は八位であることを示した上で、同和問題でも、就職差別で「しばしば不利」「たまに不利」の合計は四三・三%で、〇〇年調査の六二%から大きく減っていると指摘。また結婚差別でも、「しばしば反対」「たまに反対」の合計は〇〇年七八・二%から今回五七・五%に減り、〇〇年の調査でも、旧同和地区と同和地区外の人の結婚が年代ごとに増えるなど、「最後の越えがたい壁といわれた結婚問題でも、府民の意識は前進し、差別は歴史的には解消の課程にある」と強調。「差別意識が根強く…増加傾向にある」などとする結果分析について太田知事の認識をただしました。
 太田知事は「一定の改善傾向は見られるが、今なお差別の意識が残っている」と答弁。
 宮原議員は調査結果で同和問題での優遇や逆差別を指摘する意見が約六割あることは、「一般行政の形での同和行政の見直しを求めるもの」と強調。「憲法が保障する基本的人権を全体として保障するのが政治の使命。その中で府民の一部にある誤解や偏見もなくせる。同和問題だけを重視する人権行政は逆効果」と批判しました。

 最高裁、弓矢人権裁判
   上告審棄却

 最高裁第三小法廷(堀籠幸男裁判長)は十月三十一日、「弓矢人権裁判」の「上告審を受理しない」として棄却しました。
 同裁判で今年三月の名古屋高裁の控訴審判決は、三重県に対して三三〇万円の損害賠償を命じ、一審より厳しく違法性を認定、被告三重県の控訴を棄却しました。
 高裁判決は、県教委など公務員の確認・糾弾会への強制をより明確に認定し違法としましたが、原告の地域での生活改善の要求署名活動を「結婚差別を意図した比較的重大な部落差別事件」と誤認するなど矛盾した判決でした。
 被告の三重県は高裁判決を不服として上告、原告側も「差別誤認」を上告審で正すとして双方とも上告していましたが、最高裁は棄却しました。
 裁判闘争はこれで、一応の決着がつきました。今後高裁判決勝利の評価を再確認し、三重県の誤った同和行政、教育行政を是正させる運動をさらに前進させることが求められています。


30−8
 和紙「ちぎり絵」作品展
 多くの人の協力で大成功 

 秋晴れの十月二十八日、宅老所「和氣愛々」において、和紙「ちぎり絵」作品展を開催、昨年、展示会に来てくれた人や知人・友人にハガキでの案内、地域での協力券の普及とビラ配布など、成功にむけ多くの人々の協力のもと、当日は一〇〇名の人々が鑑賞に訪れてくれました。
 このとりくみは、一年間の作品の発表と販売に協力していただき、宅老所の運営に役立てようととりくまれたもので、当日は十九点もの作品を買っていただくことができました。
 作品展は、ちぎり絵を始めて六年の人やまだ数ヶ月の人も、想いは同じ。美しいものを見て美しいと思う感性がやしなわれ、その思いをそれぞれが一枚の色紙に、色とりどりの和紙に託し、季節感あふれる、草花や風景を表現、丹精をこめて作品を作ったもので、今年は、第一会場、第二会場と分けて展示、ゆっくりと鑑賞していただきました。
 指先がふるえて思うようにピンを使えない彼女は「どうしてもうまくいかなくて、くやしいこともつらいこともあったけど一度もやめようと思ったことはない」。忙しくて時間がとれなくて作品展当日ギリギリまで制作し、展示された作品を見つめながら「スゴーイたいしたもんや私!」と感動、今までの苦労が吹っ飛びました。大作に挑戦、苦しみの連続、それでも投げ出すことなく着々と「前進あるのみ」と納得ゆくまであきらめずがんばって大成功と奮闘。生き物が大好き、今にも飛び立たんばかりの小鳥たち、大きな手で小さな小鳥の目を和紙で貼る真剣なまなざし。失敗を怖れることなく日々作品づくりに明け暮れ意欲満々。とそれぞれ和紙に対する思い入れが感じられます。
 今後は、体と心の活性化のためにも、意欲的にチャレンジし、感性を高め楽しく魅力的な趣味としてのサークル活動を継続していきます。    (西畑澄子)

 みんなと一緒に食べると美味しい
  浪速“にこにこお食事会

 身も心もさわやかな秋日和の十月二十八日、ヘルパーステーション“とまと”と新婦人浪速支部が主催する“にこにこお食事会”が開かれました。
 秋らしく茄子とガンモの煮物、豚肉のピカタ焼、サラダ、果物などの心のこもった手料理に、車イスのお年寄りや元気に歩いてきたお年寄りも「みんなと話をしながら食べると美味しく食べられる」「一人ではこんな料理つくれないしありがたい」「本当にこの日が待ち遠しい」と笑顔で語ります。
 食後は恒例となったカラオケとおしゃべり、時のたつのもあっという間です。 「楽しかった、次も連絡してや、ありがとう」とボランティアさんにお礼を言いながら、送迎の車に乗り込んで帰っていきました。