2013年1月15日 

民主と人権 第103号

103−1
 憲法9条を守り生かす
   大運動発展の年に!

 新年あけましておめでとうございます。
 昨年末の総選挙の結果、自民・公明両党が325議席を占め、第二次安倍政権がつくられました。日本軍「慰安婦」強制を否定し、憲法改悪の野望を実行に移そうとする安倍政権に内外からの反発の声が上げられています。わたしたちは、憲法改悪の企てに反対する国民的運動の一翼をになうべく運動をすすめます。
 第二に、橋下維新の会の「独裁政治」を許さず市民の暮らしを守り抜くたたかいに全力をあげます。昨年末の総選挙での「維新の会」の得票は2011年の府議選と比べるとおひざ元の大阪市で得票を減らしました。特に、住吉市民病院の統廃合反対運動が広がった住之江区や赤バスを守る運動が広がった港区では1万票も減らしています。橋下維新に反対する市民のたたかいは着実に広がっています。この流れを全国に拡げるために奮闘します。
 第三に、乱脈同和の後片付け、行政による教育・啓発に結着をつけ、住んでよかったまちづくりのとりくみを前進させます。市民のみなさんと力を合わせ、周辺地域と一体となったまちづくりのとりくみをさらに前進させていきます。
 これらの課題の達成にむけこの一年、全力をあげてとりくんでいきます。読者の皆様のご理解・ご協力をよろしくお願いいたします。

103−2
  法終了後10年 〜地域はいま〜
    (座談会)地域の変貌を確かめ、
           これからのまちづくりを考える

 昨年6月から府下の地域を見て歩きました。そこで感じたこと、新たに発見したことなどざっくばらんに話し合ってみたいと思います。
(司会)普段、買い物に行ったり、食事に行ったり、旅行に行ったりした時に「同和問題」を意識しますか。
(A)そんなんは無い。日常の暮らしではない。地域の中にでも、外に行っても無いなあ。
(B)強いて言えば、地域で無茶苦茶するやつはいるけどなあ。
(C)それはどこに行っても、そんなやつはいるやろ。
(D)強いて言えば、生活保護が取りやすい地域や。橋下市長がこんだけやっていてもなあ。
(A)年寄りも若者も日頃気にならんから行政の歪みが伝わらない。それで終わろうと思えば終われるんや。
(B)特別対策が無くなったことが大きい。
(C)「同和地区住民」だということで一般地区の人から差別されるということは早くから無かった。我々中学校に行ってる時からそんなんあれへんかった。解同が無茶苦茶したからちょっと持ったかもしれないけどな。
(D)気がついてなかったということはある、感受性もあるし、日々の生活に追われていたということもある。でも日常の暮らしは良しとしましょう。何ら問題にならない状況が出来た。残るのは「地域」やなあ。まちづくりやなあ。

(司会)各地域を見て感じたことを話していきましょうか。
(A)S地域も一部団地はひどかったけど周辺と差はない。
(B)旧村に関しては昔とほとんど変わってない。30年代の改善事業で道路、溝などが改善され周辺の地域と遜色のない状況となっていた。解同の運動によって旧村の周りに団地がつくられた。それが40年以上経ってきて老朽化が目立ってきた、エレベーターや、風呂が完備されているところもあるが、それは一部。
(C)市が計画している団地の建て替えが終われば終わりやということやろな。
(D)K地域は小綺麗な。道路も整備されていた。もともと豊かな地域だった。
(A)W地域は団地のまち。ニュータウンの感じ。小綺麗な感じの良いニュータウンのまち。公園もある、まち並も自然、緑も多い。
(B)見た目で分からなければ、それでいい。昔は見た目で分かったんや。見た目で分かったら解決していない。
(C)A地域もW地域同様小綺麗なニュータウン。違和感が無い。
(D)まあな、耳原病院があるからな。病院があって、患者がきて、交流がある。病院の役割は大きい。       三ページへつづく

103−3
(A)T地域。古いところもどうと言うこともない。駅前の一等地やし、まちづくり計画も出来ているし。
(B)H地域は豪邸だらけ。道路の狭いのはしょうがない。大きな家のあるところは道が狭い。旧の農村で大きな家のあるところはみなそんなんや。ここも他の地域と同じで団地の老朽化が進んでいるな。
(C)M地域はきれいやなあ。旧と畜場が無くなって公園になっている。と畜場は新しくなっている。解同事務所が会館内にあるのは問題やな。高層マンションのような団地や。

(司会)どのようにして部落問題が解決されてきたかを明らかにする見学は意味がある。自分たちの眼で地域の変貌を確かめる、見た目で分からなければそれでいい。意識させられるのを全てやめたら問題は無くなる。
(D)Y地域。巨大なグランドは眼につくけどな。気にならなかった。
(A)F地域。意識して見ても分からなかった。特別対策を必要としない生活レベルにあったんやな。
(B)Y市のもう一つの地域もあまり違和感は無かった。解同の看板とか全国連の看板とかあったけどな。
(C)G市のI地域。団地の老朽化が目立つな。ニュータウン的な団地づくりが出来なかったんや。違和感が目立つな。
(D)G市のもう一つの地域。地域的に広々している。道路は整備されている。墓の問題・火葬場の問題はある。
(A)D地域。会館やなんやと言われん限り分からない。きれいなところや。教えてくれるから分かるが、言わんかったら分からないのが良い。
(B)N地域。道路が出来て変わってきた。あそこも分からへんなあ。池の側の団地は老朽化しているけど。

 〜ここで新たに一人参加〜

(E)T地域の半分は分からない地域になっている。団地は老朽化している。H地域についてはと畜場が無くならないと。M、H地域もと畜場を無くせば解決や。と畜場関係者は通いの人。地元からはあまりいない。F地域は昔の面影はまったくない。もともと保守的な地域でオルグに行っても受け付けなかったところやった。
(C)違和感を生んでいるのは何や。大きな施設やなあ。浪速は消えていってるで。シンボルタワーがなくなるのは良いことだ。
(D)団地も建て直すときに見直しやな、適正な規模に。エレベーターもいるし、風呂もいる、今の生活水準に合うようにな。

(司会)北摂を見て回っての感想はいかがですか。
(A)C市の一つは、どこからどこまでかわからない普通のまち並み、意識していてもわからなかった。言われて初めてわかった。
(B)もう一つの地域は、駅に近く病院、学校など利便性が良く、メイン道路が通って見違えた。交流センターは利便性と使いがってが良いのか、平日にもかかわらず多くの団体・個人が利用していた。団地は老朽化がすすみ、建て替えの時期にきている。
  四ページへつづく

103−4
(A)エレベーターのない団地では年寄りが4階・5階に住むのは難しいな。耐震基準を満たしていない住
宅もまだ多く残っているし。
(C)それから団地を見て目につくのは1階にある店舗の多くが閉鎖されていることかな。地域の周辺には大抵スーパーや大型店舗もあるし買い物にも便利になっている。地域の中では営業が難しいのとちがうかな。
(D)それに作業場なども空き家が多い。地域の活性化に役立つように有効活用を図るべきやと思う。

(司会)その他ではどうですか。
(E)道路整備の遅れや、不法駐車、ごみの始末がきちんと出来ていないのも気になった。きれいな公園や緑が豊かにある地域はいいなあと感じるわな。地域の中に道が一本通っただけでもずいぶん変わるし、周辺地域との一体感がうんと増すなと感じた。
(A)大阪市内は何といっても超デラックスな公共施設やな。大阪人権センターは解体撤去され跡地はきれいに整備されている。旧浪速人権文化センターも民間業者に売却された。それに何といっても栄小学校や。千人規模を想定して建てられた学校やけど、私の記憶では最高750人くらい子どもがいたかな。それがいまやわずか129人。移転は予定より9ヶ月遅れて14年1月になると市教委は発表したけど何やったんやという思いやな。これほどの無駄遣いはなかった。他にも閉鎖や売りに出されている施設もある。
(B)府下にはまだまだそういう施設がある。それに画一的なネーミング(人権○○…)というのもあかんわな。シンボルや目印になっている。
   五ページへつづく

103−5
(司会)今回府下全体を見て回ったわけやけど、周辺地域の町並みの整備や開発もずいぶんと進んでこうした施設もあまり違和感が感じられなくなってきたことも事実です。市民の利用も進んでいるなあと感じさせられる地域もありました。もっともっと有効活用を図っていかないとね。
(A)地域はいま大きな曲がり角に来ていると思っています。昔、「旧同和地区」の人たちは貧乏で、低所得層の人の住むまちになっていたわけですが、今そこに戻りつつあるんではないか。若い世代の人は、収入が一定あると地域の外に出て行く。建売住宅を買うとか、マンションを買ったり。結局お年寄りのまちになっている。これで本当にいいのか、という思いをしている。
(B)私も同じことを感じています。赤ちゃんの声がしない、若い世代の入居率が低い、高齢者と母子・父子家庭、低所得層が多く暮らす地域、さびしい・生き甲斐のないまちになってきているな、と。

(司会)最後にこれからのまちづくりについて一言ずつお願いできたらと思います。
(D)住民自身のとりくみが大切だが、どことも老齢化が進み掃除などに出るのもしんどくなってきているので、若い世代が住めるような間取りや家賃の減免などが必要になっている。
(A)「同和」だけでなく、規模の大きい住宅団地では、同じ課題がある。
(C)以前のように赤ちゃんの鳴き声や子どもの遊ぶ声が聞こえるなどまさに、お年寄りから子育て世代まで様々な世代が住み続けられる地域。まちづくりが求められている。
(B)これまでの成果を大事にしながら、行政の知恵と力も引き続き求められているのでは。
(E)住民自治というか、住民の自主的なとりくみと行政の力がマッチしたとりくみが求められると思うけれど。

(司会)本日はありがとうございました。引き続き、まだ行けていない地域を見て歩きたいと思っていますので参加をよろしくお願います。
103−6
 地域は大きく変貌
    くらしの中では「同和」関係なし
            大阪府交渉(12・13)    

 12月13日、民権連は先に大阪府に提出していた要求書にもとづく交渉をおこないました。

 〈差別意識問題〉

 交渉は、同和問題が大きく解決の方向に向かっている現状をふまえ、解決のためにいま何が求められているのかを明確にすることを目的におこないました。
 まず現状では、府の回答が府民の中に差別意識がまだ残っているとしたのに対して、その内容を具体的に示せと求めました。
 府は対象地域に対する忌避、土地を避ける、学校を避ける、結婚を避ける、昔からの偏見や差別意識をそのまま受け入れている、まだ優遇されている、と回答しました。
 民権連は、この1年、これらの事例はそれぞれ何件あるのか。また意識として持っているならその原因を明らかにせよと要求。そして、こうした意識はこれまでの同和特別扱い、さらに解同の暴力的運動、教育破壊、いまでも繰り返しおこなわれている「差別がまだある」という教育・研修・啓発ではないのかと実態を示して追及。府はこれに対してまともな回答ができませんでした。
 具体的な事例もその原因も示せないのになぜ府民の中に「差別意識」があるというのか、話にならないと、改めて話し合いを持つことを要求しました。

 〈まちづくり問題〉

 まちづくり問題では、最初に谷口委員長が、病院へ行ったり買い物したりなど住民の日常の生活のなかで同和問題は関係ないと指摘。さらにこの間、民権連が各地域を見て回って、感じたいくつかの点を説明。特別対策によって地域が大きく変貌したことで、地域かどうかわからなくなってきていること。いちばん皮肉だったことは、特別対策を実施していない地域はまったくわからなくなっていること。また、一部の地域ではせっかく改善されたのに住宅の老朽化がすすんでること。などいくつかの点を指摘し、今後まちづくりをどうしていくのか一緒に考えていきたいと求めました。

 〈市がここが地域?〉

 同和問題を解決するうえで何よりも求められていることは、地域であるとかないとかいうべきではない。ところが、ある市では、住宅の公募に際して、「同和対策事業推進、その一環として」住宅を建てたと説明、応募にあたってはこの主旨を理解するようにという文書が配布されており、これではここが地域だと市が言っているのではないのか、早急に市を指導するよう求めました。
 大阪府はこれに対して、事実を確認して報告すると回答しました。

103−7
  輝け9条・核兵器ない世界を
         近畿各地で「6・9」行動

 松の内が明けた9日、近畿各府県の労働組合や法曹・平和など民主団体は、憲法9条を守り生かす「9の日」宣伝や、核兵器全面禁止と原発なくせをアピールする「6・9行動」を旺盛にくり広げました。
 「いのち守る社会へ憲法9条輝け 核兵器のない世界を」の横断幕や黄色、ピンクののぼりが目を引きます。新日本婦人の会大阪府本部は、「憲法9条を守りましょう」「核兵器全面禁止のアピール」の二つの署名を大阪市内中央区の商店街で呼びかけました。
 22人が参加した行動。「新しい年、平和が一番です。世界は核兵器をなくしていく流れになっています」と訴えたのは、川本幹子会長です。「2014年にニューヨークで核不拡散条約の再検討会議があります。平和への思いを届けます。署名にご協力ください」とすすめました。
 就職活動をする若い女性、喫茶店へ入ろうとした男性、小さな子どもを連れたお母さんらが足を止め、次々に署名に応じました。
 2歳の男の子をベビーカーに乗せた中田あいさんは「子どもの将来を思って署名しました。危険な原子力とかはなくしてもらいたいです」と語ります。
 天王寺区の1歳の女の子を抱えた原暁子さんは「核兵器をなくして日本を守りたい。今日、友達に会って原発はいらないということを話すつもりです」と署名をしていきました。
   (しんぶん赤旗より)

 共産党大阪市議団 13年度予算要望

 「同和行政」を完全に廃止する

(1)人権行政の名の「同和行政」は廃止し、一般行政のなかでの同和の特別扱いはしな い。同和行政は終結宣言をおこなう。
(2)人権啓発センターは廃止する。
(3)府人権協会などへのいっさいの事業委託や指定管理者選定をやめる。
(4)「同和」未利用地はすみやかに売却する。
(5)人権博物館・部落解放人権研究所など、「解同」主導の施設・団体への委託・助成 を廃止する。
(6)「人権教育」の名による「同和」教育を廃止する。
(7)「解同」が主導する研究集会への職員派遣や庁内での「人権研修」をやめる。


共産党東大阪市議団 13年度予算要望

 旧同和施策を終結させ、憲法と民主主義を守り公正で効率的な市政に転換する

(1)青少年センターなど旧同和施設での過剰な予算、職員配置を抜本的に見直し、公平 な運営をおこなう。
(2)青少年運動広場の特定運動団体の独占(優先)使用をやめ、条例規則通りに青少年 が利用できるようにする。
(3)旧同和向け市営住宅の大量空き家を市民一般に公募し、「入居委員会」が審査する のではなく、公営住宅と同じ基準で「一般抽選」入居をおこなう。住宅困窮度評定にお ける、地元優先の制度をやめる。
(4)市営住宅の特別管理形態を改める。
(5)長瀬子育て支援センターと荒本子育て支援センターでの「皆保育」の方針を改め、 他の公立保育所と同じ入所制度に改善する。
(6)市営産業施設や住宅併設の商業施設の長期滞納や不法入居を改める。
(7)雇用開発センターの早期廃止と、異常に高額な清掃・警備業務委託を改める。
(8)特別扱いで利用が少ない荒本斎場は廃止する。
(9)人権文化センター内にある「解放同盟」事務所は退去させる。

103−8
 商売繁盛 家内安全を
    大阪今宮戎神社で十日戎

 1月9日、浪速区の今宮神社で十日戎がはじまりました。参道には、今年1年の商売繁盛、家内安全を願って多くの参拝客がおとずれていました。
 不景気が続くなか「商売繁盛で笹もってこい」の呼び声に参拝客は思いを託していました。
 日本共産党の山下よしき参議員、宮本たけし衆議員、たつみコータロー参議院予定候補も訪れ、商売繁盛の一番の道、景気回復をめざしてとりくみを強めていくことを訴えていました。

 最高裁上告棄却
  元保育士過労死裁判

 元大阪市保育士中山淑恵さんの過労死の認定を求めての裁判闘争は2012年4月13日に大阪高裁で棄却されたあと、最高裁へ上告。最高裁第二小法廷は9月21日「上告を棄却する」という決定がくだされました。
 中山淑恵さんが職場である万領保育所で倒れたのは1995年11月25日の事でした。懸命の治療の甲斐なく二日後の27日に亡くなられました。今年で17年になります。
 中山淑恵さん死亡の原因に対するたたかいは、2005年2月に地方公務員災害補償基金大阪支部による「公務外」という「判断」をひっくり返すために「支援する会」を立ち上げ、支部審査会、本部審査会、大阪地裁、大阪高裁へと場所を変えてとりくんできましたが、昨年9月21日最高裁第二小法廷が「上告を棄却する」という決定により結論づけられました。

 全国人権連
  同和問題セミナー
      政府交渉

と き 1月24日(木) 同和問題セミナー
ところ エッサム本社ビル 4階会議室
*記念講演(仮題)
 「マスコミの傾向と『週刊朝日』 橋下報道をめぐる諸問題」
   講師・立教大学社会学部メディ ア社会科 服部孝章教授

*現地報告(仮題)
 「橋下大阪府・市政(人権・同 和行政)の現状と課題」
    講師・民主主義と人権を守る府民連合 執行委員長 谷口 正暁氏

  参加資料代3000円

と き 1月25日(金)
ところ  政府各省交渉